1. フリート(Fleet)とは?
「フリート(Fleet)」とは、企業や団体が所有する複数の車両を指す言葉です。一般的には、個人車両や自家用車はフリートとは表現しません。
この言葉に関連する概念に業務用車両を効率的かつ安全に運用・管理するための手法である「フリートマネジメント(Fleet Management)」が挙げられます。
フリートマネジメントには、車両のメンテナンス、運行管理、運転者の安全教育、コスト管理などが含まれ、安全かつ効率的な運行を実現するための業務が該当します。
様々な意味で用いられる「フリート」
「フリート」という言葉は、車両管理に限らず、様々な意味で用いられています。例えば、IT分野では同類のサーバーや仮想マシンをまとめたグループや、複数のクラスタをまとめて運用するグループをフリートと呼ぶことがあります。また、船舶の集まりのことを指す英単語としても使われています。
その他、代表的なSNSの1つであるX(Twitter)は、「fleeting(つかの間の)」と「tweet(つぶやき)」を掛け合わせて、フリート機能を導入しました。(※2021年8月廃止)この機能を使用し、投稿すると、24時間だけメッセージが表示される仕組みとなっていました。
2. フリート契約とノンフリート契約の違い
自動車保険の契約形態は、フリート契約とノンフリート契約に区別されます。以下にその違いをまとめます。
| 項目 | フリート契約 | ノンフリート契約 |
|---|---|---|
| 適用対象 | 10台以上の車両を所有・使用する | 9台以下の車両を所有・使用する |
| 保険料割引率の適用対象 | 契約者単位(全ての車両) | 車両1台ごと |
| 保険料割引率の決定基準 | 総契約台数、損害率、前年の割増引率などに基づく | 各車両の等級、事故有係数適用期間、事故件数・内容などに基づく |
フリート契約とは?
フリート契約とは、企業や団体が所有・使用する自動車の総契約台数が10台以上の場合に適用される自動車保険の契約形態です。
契約形態を契約者が任意で選ぶことはできません。契約中の自動車保険の対象となる車両が10台以上となった場合には、自動的にフリート契約となります。
近年では、企業や個人が所有する車両が2台から9台の場合に適用されるミニフリート契約もあります。複数の車両を一括で契約・管理するため、契約や更新手続きが簡素化できるメリットがあります。
ノンフリート契約とは?
ノンフリート契約とは、契約者が所有・使用する自動車の総台数が9台以下の場合に適用される自動車保険の契約形態です。1台ごとに個別の保険契約が必要となり、各車両に対して等級制度が適用されます。
1等級から20等級までの等級制度が導入されており、無事故の期間が長いほど等級が上がり、保険料の割引率も高くなります。初めて契約する場合、通常は6等級からスタートします。(※契約条件により、7等級から開始する場合もある)
車両ごとに個別の契約が必要であり、保険期間や等級がそれぞれ異なるケースもあるため、個人や中小企業など、比較的少数の車両を所有する場合に適した契約形態といえます。
契約が切り替わる際の注意点
フリート契約からノンフリート契約への切り替えが発生する場合、車両台数が減少すると、直ちに契約が切り替わるわけではなく、通常は次の契約更新日まで猶予があります。猶予期間内に再び10台以上に所有車両を増やせば、フリート契約を継続できます。
ノンフリート契約へ移行する際、各車両の等級が新たに設定されます。この等級は、過去の事故歴や保険の使用状況に基づいて決定されるため、保険料に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
ノンフリート契約からフリート契約への切り替えが発生する場合、一部の通販型自動車保険会社では、フリート契約に対応していないケースがあります。
そのため、フリート契約への移行時には、対応可能な保険会社を選ばなければなりません。また、運転者の年齢条件や特定の特約が適用されない場合が多いため、保険内容の見直しも求められます。