車両管理

フリート(Fleet)とは?導入のメリットや運用方法、注意点を解説

3分でわかる車両管理・リアルタイム動態管理サービス | MIMAMO DRIVE

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MIMAMO DRIVEを導入すると車両管理を効率化できます。
ドライバーの場合、乗務前と後に作成する運転日報が自動で作成可能になるので毎日20分程度の業務時間削減が見込めます。
本資料ではMIMAMO DRIVEの『リアルタイム位置情報』『アルコールチェック管理』『日報作成』といった機能紹介の他、使い方、導入方法を簡単に知ることができます。

※この記事は2025年05月01日時点の情報を基に執筆しています。 フリート(Fleet)とは?導入のメリットや運用方法、注意点を解説のサムネイル

法人が社用車を所有している場合や自動車保険を契約している場合に、「フリート(Fleet)」という言葉がよく使われています。

本記事では、フリートの意味を紹介し、フリート契約やフリートマネジメントなど、車両管理に関わる言葉の意味を解説します。自社にとって最適なフリート管理を実現するきっかけとしてみてください。

フリート(Fleet)とは?

「フリート(Fleet)」とは、企業や団体が所有する複数の車両を指す言葉です。一般的には、個人車両や自家用車はフリートとは表現しません。

この言葉に関連する概念に業務用車両を効率的かつ安全に運用・管理するための手法である「フリートマネジメント(Fleet Management)」が挙げられます。

フリートマネジメントには、車両のメンテナンス、運行管理、運転者の安全教育、コスト管理などが含まれ、安全かつ効率的な運行を実現するための業務が該当します。

様々な意味で用いられる「フリート」

「フリート」という言葉は、車両管理に限らず、様々な意味で用いられています。例えば、IT分野では同類のサーバーや仮想マシンをまとめたグループや、複数のクラスタをまとめて運用するグループをフリートと呼ぶことがあります。また、船舶の集まりのことを指す英単語としても使われています。

その他、代表的なSNSの1つであるX(Twitter)は、「fleeting(つかの間の)」と「tweet(つぶやき)」を掛け合わせて、フリート機能を導入しました。(※2021年8月廃止)この機能を使用し、投稿すると、24時間だけメッセージが表示される仕組みとなっていました。

フリート契約とノンフリート契約の違い

自動車保険の契約形態は、フリート契約とノンフリート契約に区別されます。以下にその違いをまとめます。

項目 フリート契約 ノンフリート契約
適用対象 10台以上の車両を所有・使用する 9台以下の車両を所有・使用する
保険料割引率の適用対象 契約者単位(全ての車両) 車両1台ごと
保険料割引率の決定基準 総契約台数、損害率、前年の割増引率などに基づく 各車両の等級、事故有係数適用期間、事故件数・内容などに基づく

フリート契約とは?

フリート契約とは、企業や団体が所有・使用する自動車の総契約台数が10台以上の場合に適用される自動車保険の契約形態です

契約形態を契約者が任意で選ぶことはできません。契約中の自動車保険の対象となる車両が10台以上となった場合には、自動的にフリート契約となります。

近年では、企業や個人が所有する車両が2台から9台の場合に適用されるミニフリート契約もあります。複数の車両を一括で契約・管理するため、契約や更新手続きが簡素化できるメリットがあります。

ノンフリート契約とは?

ノンフリート契約とは、契約者が所有・使用する自動車の総台数が9台以下の場合に適用される自動車保険の契約形態です。1台ごとに個別の保険契約が必要となり、各車両に対して等級制度が適用されます。

1等級から20等級までの等級制度が導入されており、無事故の期間が長いほど等級が上がり、保険料の割引率も高くなります。初めて契約する場合、通常は6等級からスタートします。(※契約条件により、7等級から開始する場合もある)

車両ごとに個別の契約が必要であり、保険期間や等級がそれぞれ異なるケースもあるため、個人や中小企業など、比較的少数の車両を所有する場合に適した契約形態といえます。

契約が切り替わる際の注意点

フリート契約からノンフリート契約への切り替えが発生する場合、車両台数が減少すると、直ちに契約が切り替わるわけではなく、通常は次の契約更新日まで猶予があります。猶予期間内に再び10台以上に所有車両を増やせば、フリート契約を継続できます。

ノンフリート契約へ移行する際、各車両の等級が新たに設定されます。この等級は、過去の事故歴や保険の使用状況に基づいて決定されるため、保険料に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

ノンフリート契約からフリート契約への切り替えが発生する場合、一部の通販型自動車保険会社では、フリート契約に対応していないケースがあります。

そのため、フリート契約への移行時には、対応可能な保険会社を選ばなければなりません。また、運転者の年齢条件や特定の特約が適用されない場合が多いため、保険内容の見直しも求められます。

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弁護士監修 | 安全運転管理者必見! よくあるQ&A集

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フリートマネジメントとは?

フリートマネジメントとは、企業や団体が所有する車両(フリート)を適切に管理し、安全かつ効率的な運行を実現するための業務全般を指します。

車両管理や社用車管理と呼ばれることもあり、車両のメンテナンス、運行ルートの最適化、ドライバーの安全教育、燃料管理、保険の更新などが含まれます。企業の運行業務を安全かつ効率的に遂行するには、フリートマネジメントが不可欠です。

フリートマネジメントの詳細については、以下記事で解説していますので、参考にしてみてください。

フリートマネジメントとは?導入のメリットや活用事例を解説
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フリートマネジメントとは?導入のメリットや活用事例を解説

フリートマネジメントとは、法人や団体が使用する車両を適切に管理・運行すること。近年では、DX推進による業務効率化を目指し、導入を検討する企業が増えています。本記事では、フリートマネジメントを行うメリットや課題点に加え、企業の導入事例をご紹介します。導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。

フリートマネジメントが重要と言われる理由

フリートマネジメントは、企業運営を管理するために不可欠な業務です。また、運転者が道路交通法を遵守し、交通事故を発生しないような安全運転義務を遵守する上でも重要です。

ここでは、フリートマネジメントが重要である理由について解説します。

コスト削減

フリートマネジメントにより、各車両の稼働率を正確に把握することで、稼働率の低い車両や余剰な車両を特定し、車両数を最適化できます。

また、フリートマネジメントシステムを導入することで、運行ルートや車両の状態をモニタリングでき、燃料費やメンテナンス費の削減にもつながります。

安全性向上

運行ルートや車両の状態をモニタリングすることで。安全性向上も期待できるでしょう。運転車両の速度や急加速・急減速といった運転データをモニタリングし、危険運転を検出・記録する機能を活用することで、運転者ごとの運転傾向を把握できます。

また、走行履歴や速度記録などのデータに基づき、具体的な安全運転指導に落とし込むことで、ドライバーの安全意識を高め、事故の発生率を低減できます。

万が一、車両事故が発生した際にも、ドライブレコーダーの映像を確認できれば、今後の再発防止策の検討にも役立てられるでしょう。

法令遵守

フリートマネジメントを導入すると、法令遵守にもつながります。車両の使用者には、車検や定期的な法定点検が義務付けられています。

(使用者の点検及び整備の義務)
第四十七条 自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。

引用:道路運送車両法第四十七条

フリートマネジメントを適切に行うことで、車検や定期点検などの法定点検を漏れなく実施し、メンテンナンス記録を適切に管理しやすくなります。フリートマネジメントシステムを活用することで、点検が近づくと知らせてくれるため便利です。

業務効率化

フリートマネジメントに注力すると、管理業務の効率化を図れます。フリートマネジメントシステムを導入することで、車両のメンテナンス履歴や保険情報、運行記録などを一元管理できます。

また、運転者の運転時間や休憩時間を正確に記録・管理することで、労働時間の把握や過重労働の防止が可能です。労務管理の効率化とともに、ドライバーの健康維持につながる側面があります。

フリートマネジメントに「MIMAMO DRIVE」がおすすめ!

企業の車両管理や安全運転等を支援するフリートマネジメントサービス「MIMAMO DRIVE」(ミマモドライブ)では、社用車に関するお困りごとを解決します。

MIMAMO DRIVEとは

MIMAMO DRIVEとは東京海上スマートモビリティが提供する、車両管理・リアルタイム動態管理サービスです。シガーソケット型端末を車両に搭載するだけで、管理者は車両を一元管理できます。

MIMAMO DRIVEでは、日報の自動化に加えてアルコール検知器の測定結果の写真や数値も、日報と一緒に一元管理する機能を搭載しています。そのほか、リアルタイムでの走行状況をマップで確認できたり、走行距離を自動で記録できたりする便利な機能が多数あります。

「月報・日報を書く時間がない」
「紙媒体で管理していた煩雑な車両の使用状況を効率的に管理したい」
「事故のリスクを減らす効果的な方法が知りたい」

そんなお困りごとを、MIMAMO DRIVEなら解決できます。

ほかにも急ブレーキや急カーブなどの発生地点も確認できる機能があり、運転者に安全運転指導ができるので事故防止にもつながります。

東京海上グループは、お客様や地域社会の“いざ”をお支えするというパーパスを掲げ、100 年以上に わたり自動車保険をはじめとする様々な保険商品を提供してきました。

MIMAMO DRIVEは東京海上グループが長年培ってきた安全に関するノウハウに基づき運転者の走行を数値化し、アドバイス。運転評価やランキング、運転性向上など、安全指導に活用できる機能を搭載しています。

車両管理にMIMAMO DRIVEを導入するメリット

MIMAMO DRIVEは車両管理に関する重要な情報を一元管理できます。

  • アルコールチェックの測定結果と日報を一元化
  • ペーパーレス化により管理作業時間を短縮
  • リアルタイムで位置情報を可視化し、管理業務を効率化
  • 運転者の安全運転意識と運転マナーの向上
  • 全車両の車検や保険の更新漏れを防止

上記のメリットのほかに、MIMAMO DRIVEは、運転者がスマホからも入力が可能です。例えば、スマホからなら直行直帰や出張などで営業所に立ち寄れない場合でも、アルコール検知器による測定結果をその場で日報にあげることができます。とくに遠隔の場合は、紙媒体だと車両に持ち込み忘れたり、紛失したりする恐れがあります。MIMAMO DRIVEなら、遠隔でも運転者が記入したかどうかを確認することができ、記録簿の紛失の心配もいりません。

導入事例

乳製品の卸売販売と小売店舗を営む永島牛乳店様の事例をご紹介します。永島牛乳店様では、取引先への商品の納品用に5台の社用車を所有しています。運転者の自損事故をきっかけにMIMAMO DRIVEを導入しました。

リアルタイムで車両の位置情報を把握できるため、運転者が出発後に追加注文が入った際にも、代わりに動きやすい運転者を見つけて効率よく指示出しができるようになりました。また、納品時間を気にされる取引先へのご案内もスムーズにできており、全体を通じて、管理者の負担削減につながっています。

ガソリンスタンドの運営と燃料の卸販売、ビルメンテナンス業を営む手塚商事様の事例をご紹介します。運転者の日報の手書きによる記載ミスが発生していました。MIMAMO DRIVEの導入により、日報の作成が自動化され毎日の作業時間を30~40分短縮できています。

また、車両管理も車検満了日などは管理表を作成し運用していましたが、台数が多く負担を感じていました。導入後はMIMAMO DRIVEで一元管理し、業務の効率化を実現しています。

MIMAMO DRIVE 資料紹介
MIMAMODRIVE資料のイメージ画像 MIMAMODRIVE資料のイメージ画像

MIMAMO DRIVEは社有車に関する “経営者” “車両管理者” “運転者”皆様のお困りごとを解決する、 車両管理・リアルタイム動態管理サービスです。サービスの概要や主な機能、活用事例を簡単にご紹介しています。サービスの導入をご検討されている皆様にぜひご覧いただきたい資料になります。

まとめ

企業の車両管理において、「フリート」の用語の意味や、自動車保険の「フリート契約」、「ノンフリート契約」などの関連用語のメリット・デメリットを押さえておくことは、業務を遂行する上で不可欠な知識です。

また、フリートマネジメントは、企業の車両管理の安全性向上や法令遵守など、様々なメリットがあります。フリートマネジメントシステムを導入し、効率的な車両管理を実現しましょう。

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