経営者・管理者側のメリット
経営者・管理者にもたらすメリットは多大なものがあります。大きくは以下の3つが挙げられます。
管理工数削減
車両管理業務は前述のとおり多岐にわたるため、管理する人数が少なかったり、車両台数が多かったりする場合は、管理工数が増えてしまいます。車両管理システムを導入することで、車両に関する情報や運転者情報などの管理や、記録書類の一元管理を実現できるため、管理業務全体の効率化を大幅に図れるでしょう。
動態管理機能が搭載されている車両管理システムは、運転者のリアルタイムの位置情報を把握できるため、無駄のない適切な人材配置を指示できます。また、トラブルや追加業務が発生した場合でも柔軟に車両を運用し、運行の継続性にも効果的です。
経費削減
車両管理システムの導入で経費削減効果も期待できます。稼働状況集計機能、動態管理機能などを活用することで、車両の運行状況を正確に把握し、車両台数の最適化を図れます。
また、車両整備費、ガソリン代、保険料などのコストも車両ごとに情報を管理できるため、コスト削減を視野に入れる際に、欲しい情報をすぐに取得し把握ができるでしょう。
法令遵守
法令違反や運転事故が多いと、企業の信用低下やイメージダウンにつながります。社用車の管理が義務付けられる企業には、アルコールチェックの徹底や安全運転教育の実施など法令に則した社用車の運用体制を構築する必要があります。
事故の発生や法令違反を予防するために車両管理システムを導入し、適切に活用することで企業に対するイメージの維持につながります。
運転者側のメリット
運転者側のメリットも、長期的に自社で車両管理システムを活用していくうえで重要な観点です。ここでは大きく3つのメリットを解説します。
業務の負担・手間の削減
車両管理システムの中には、運転者が作成する日報の自動作成機能が搭載されているものがあり、管理部署とのやり取りや作業の手間を削減できます。
また、勤怠管理や配送計画もアプリ上から確認できる車両管理システムもあり、電話での連絡不要で、アプリ内のテキストメッセージを使って、業務のコミュニケーションを円滑に図れます。
働きやすさ向上
車両管理システムに搭載されるデジタルキー機能や日報自動作成機能を活用することで、対面での業務遂行が不要となります。結果的に直行直帰やテレワークを導入しやすくなり、従業員の働きやすさの向上につながります。
また、車両管理システムの導入により、運行状況の計測が自動化され記録されます。運転者のパフォーマンスがアピールせずとも結果が可視化されるため、正しい評価を得られることも運転者の立場からすると働きやすいといえます。
長時間労働の削減
業務過多が課題となっている企業にとっては、車両管理システムを導入すると長時間労働の削減も視野に業務改善を図れます。
たとえば、車両管理システムの中で車両の運行状況をリアルタイムで把握し、運転者への休憩指示や走行ルートの改善につなげられます。従業員の健康を守りつつ、業務の大部分を占める移動時間の短縮が望めるでしょう。
4. 導入にはデメリットも。社用車にGPSを搭載する際の注意点は?
車両管理システムを導入することで、管理者および運転者が様々なメリットを享受できる一方で、デメリットもあります。車両管理システムは、業務の効率化やコスト削減、そして運転者の安全運転を実現する一助となるものですが、運転者の立場からすると行動を監視・把握されることに抵抗感を抱いてしまう場合もあります。
従業員のネガティブな気持ちが強くなってしまうと、長期的な車両管理システムの運用が難しくなってしまいます。車両管理システムの導入目的や運転者側のメリットを事前に共有し、理解を得ることが大切です。
また、車両管理システム導入後も運転者及び従業員向けの相談窓口を設置するなど、サポート体制を充実させ、ストレスなく車両管理システムを運用できる工夫を施すことがポイントです。
5. GPS搭載の車両管理システムの選び方
車両管理システムは種類が豊富です。自社に最適なシステムを選ぶポイントはいくつかありますが、ここでは、機能やサービス内容とGPS車載端末の種類・特徴に着目して車両管理システムの選び方を解説します。
機能やサービス内容で選ぶ
車両管理システムによって、搭載される機能が異なります。導入目的や課題を整理し、自社にとって必要な機能が備わっているかを確認しておく必要があります。特に、以下に挙げる機能面は、運用するうえでの利便性に関わるため、各社が提供するシステムを比較してみるとよいでしょう。
- 運転分析機能の有無やその分析内容
- 安全運転管理機能の有無やその管理内容
- レポート機能の有無やその中身
- GPSの精度
- 運転者とのコミュニケーションの取りやすさ
- サポート体制が充実度
長期でシステムの運用を定着させていくためにも、管理者だけでなく運転者も使いやすい機能を搭載することが不可欠です。GPSの精度は、無料トライアル期間を活用し、位置情報の正確性やリアルタイム性を確認しておきましょう。
また、車両管理システムの提供元のサポート体制が充実していることもシステムにトラブルが発生した際に有用です。搭載機能が増えるほど費用も高くなる傾向があるため、車両管理システムの導入で実現したいことを明確化し、必要な機能の優先順位を立てておくとよいでしょう。
GPS車載端末の種類・特徴で選ぶ
車両管理システムのGPS車載端末には、主に5つの種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめます。
| シガーソケット型 |
車内のシガーソケット(アクセサリーソケット)に差し込むタイプのデバイス |
- 取り付けが簡単
- 設置位置によって、GPSの正確性が下がる可能性がある
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| OBD-Ⅱポート型 |
OBD-IIポートに直接差し込むタイプのデバイスで、SIMカードを装着して使用 |
- 取り付けが簡単
- バッテリー上がりの原因となるリスクがある
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| アプリ型 |
スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールして使用するタイプ |
- 導入コストが低く手軽
- デバイスの電源切れ、操作ミスがあるとデータの管理が継続できない
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| ドラレコ型 |
ドライブレコーダー機能と車両管理機能を統合したデバイス |
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| デジタルタコグラフ型 |
大型トラックに設置が義務付けられており、車両の走行データ(距離、速度、運転時間など)を詳細に記録 |
- ルート逸脱や速度超過を検知できる
- 導入費用が高く、設置作業の工数がかかる
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GPS車載端末の種類によって、費用や機能が異なるケースが多いです。録画映像を車両管理業務に利用したい場合は、ドラレコ型やデジタルタコグラフ型がよいでしょう。工事不要で、すぐに導入できるという点では、シガーソケット型がおすすめです。
車両管理システムを導入し、自社が何を実現したいのか、優先順位を付けつつ導入コストを考慮した上で、費用対効果の高い製品を選びましょう。
6. 「MIMAMO DRIVE」で車両管理を効率化!
企業の車両管理や安全運転等を支援するフリートマネジメントサービス「MIMAMO DRIVE」(ミマモドライブ)では、社用車に関するお困りごとを解決します。
MIMAMO DRIVEとは
MIMAMO DRIVEとは東京海上スマートモビリティが提供する、車両管理・リアルタイム動態管理サービスです。シガーソケット型端末を車両に搭載するだけで、管理者は車両を一元管理できます。
MIMAMO DRIVEでは、日報の自動化に加えてアルコール検知器の測定結果の写真や数値も、日報と一緒に一元管理する機能を搭載しています。そのほか、リアルタイムでの走行状況をマップで確認できたり、走行距離を自動で記録できたりする便利な機能が多数あります。
「月報・日報を書く時間がない」
「紙媒体で管理していた煩雑な車両の使用状況を効率的に管理したい」
「事故のリスクを減らす効果的な方法が知りたい」
そんなお困りごとを、MIMAMO DRIVEなら解決できます。
ほかにも急ブレーキや急カーブなどの発生地点も確認できる機能があり、運転者に安全運転指導ができるので事故防止にもつながります。
東京海上グループは、お客様や地域社会の“いざ”をお支えするというパーパスを掲げ、100年以上に わたり自動車保険をはじめとする様々な保険商品を提供してきました。
MIMAMO DRIVEは東京海上グループが長年培ってきた安全に関するノウハウに基づき運転者の走行を数値化し、アドバイス。運転評価やランキング、運転性向上など、安全指導に活用できる機能を搭載しています。
車両管理にMIMAMO DRIVEを導入するメリット
MIMAMO DRIVEは車両管理に関する重要な情報を一元管理できます。
- アルコールチェックの測定結果と日報を一元化
- ペーパーレス化により管理作業時間を短縮
- リアルタイムで位置情報を可視化し、管理業務を効率化
- 運転者の安全運転意識と運転マナーの向上
- 全車両の車検や保険の更新漏れを防止
上記のメリットのほかに、MIMAMO DRIVEは、運転者がスマホからも入力が可能です。例えば、スマホからなら直行直帰や出張などで営業所に立ち寄れない場合でも、アルコール検知器による測定結果をその場で日報にあげることができます。とくに遠隔の場合は、紙媒体だと車両に持ち込み忘れたり、紛失したりする恐れがあります。MIMAMO DRIVEなら、遠隔でも運転者が記入したかどうかを確認することができ、記録簿の紛失の心配もいりません。
導入事例
令和6年能登半島地震での立会いの際に、「MIMAMO DRIVE」を使用し、立会車両の位置をリアルタイムで把握することで見出された4つの活用事例をご紹介します。
①立会戦略検討への活用(所要時間の把握) 当該端末をつけることで、当社立会拠点から被災地域への所要時間等の正確なデータを毎日収集することが可能になります。信頼性の高い情報を収集できるため、立会拠点・立会枠の設計が容易となりました。
②立会者の安全確保(立会中有事の際の居場所確認) 震災後、余震が続く地域では、従業員の所在をすぐに把握することが難しいです。しかし、車両の管理機能を用いることで、どこに誰がいるのかを即座に知ることが可能となりました。 帰社時間が読みにくい立会地域であっても「帰宅途中なのか」「いつ頃到着しそうなのか」が分かるため、安全管理はもちろんのこと、効率的なオペレーションを実施できました。
③関連する渋滞情報の把握 渋滞発生場所、また立会車両の移動ルートが渋滞なのかを容易に把握できました。
④現地物件の追加情報取得の容易化 全損対象物件の査定で、写真情報だけでは判断が困難な場合にも、どの車両が近隣を走行しているか即座に分かるため、追加の資料依頼がしやすく効率的に業務を進められました。