発生時には報告書を作成する
ヒヤリハットが発生した場合、迅速に報告書を作成し、適切なホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底することが重要です。これにより、組織全体で情報を共有し、再発防止策を講じることが可能になります。
ただ、同じミスでもヒヤリハットと捉えるかどうかは人によって異なります。なかには報告自体が面倒だったり個人を特定されることを懸念する方もいるでしょう。どんな小さなことでも安心してヒヤリハットを報告してもらうためには、匿名にしたり、社用携帯やいつも使用するツールから気軽に報告できる仕組みづくりが大切です。
ヒヤリハットを社内で共有する
ヒヤリハット事例は、社内で共有し、定期的な話し合いの場を設けることで、組織全体の安全意識を高めることができます。ヒヤリハットが発生した原因や対策方法について議論する機会を定期的に設けることで、他の社員も同様のリスクに気づき、同じ過ちを繰り返さないよう努めることができます。
危険予知訓練(KYT)を実施する
KYT(危険予知訓練)は、「キケン(Kiken)」「予知(Yochi)」「トレーニング(Training)」の頭文字を取った安全対策の訓練です。この訓練では、職場や作業環境に潜む危険要因を少人数グループで話し合い、イラストや実際の作業を通じて危険なポイントを指差し確認しながら、事前に解決策を考えることを目的としています。
参照:厚生労働省 「安全衛生キーワード」危険予知訓練(KYT)
ハインリッヒの法則に基づき、小さなヒヤリハットを見逃さず、早めに対策を取ることで、重大事故を未然に防ぐ効果があります。KYTを取り入れることで、安全管理の質が向上し、職場全体のリスクを減らすことができるのです。
法人向けの安全運転指導を受ける
企業では、社用車や営業車を運転する従業員に対して、定期的な安全運転指導を受けさせることが重要です。特に、実車指導を通じて、座学だけでは気付きにくい運転のコツや注意点を学ぶことができ、前方車両との車間距離やカーブでのスピード調整など、実際の運転状況で安全運転を身につけられます。
また、プロの指導を受けることで、自分では気づきにくい運転のくせや習慣を改善し、事故のリスクを減らすことが可能です。日常的に運転機会の多い従業員には、こうした実車指導が特に有効です。
6. 企業におけるヒヤリハット事例
厚生労働省が発表しているヒヤリハット事例の中から特に事故報告が多い事例を紹介します。
引用:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」ヒヤリ・ハット事例
車両に関するヒヤリハット事例
厚生労働省のデータによると、作業現場における墜落や転落事故は、最も多いヒヤリハット事例の一つです。トラックの荷台から降りようとしたとき、テールゲートリフター(昇降機)から転倒しそうになった事例です。
【ヒヤリハットの状況】
深夜、警備車両に乗って港湾の巡回をしていたところ、岸壁を乗り越えて車両ごと海に転落しそうになった。
【原因】
長時間労働等による疲労で集中力が低下し、漫然と運転していたこと。
【対策】
時間外・休日労働時間を1か月あたり45時間以内とするよう削減に努める。
このように、高所作業の際には適切な安全装備の着用や事前のリスクを把握することが必要です。
転倒に関する事例
社内外を問わず、転倒事故も多発しています。荷下ろし作業中にトラック荷台の1台が別の台車にぶつかって倒れ、横で支えていた作業員が転倒しそうになった事例です。
【ヒヤリハットの状況】
トラックの荷台からカーゴ台車の荷下ろし作業中、トラック最後尾のカーゴ台車が動き始め、テール部と地面に渡したななめゲートを滑り落ち、ななめゲート上にあった別のカーゴ台車にぶつかり2台が将棋倒しになった。カーゴ台車を横で支えていた作業員はとっさに飛び降りて転倒しそうになったが幸い怪我はなかった。
【原因】
トラック最後尾の動き出したカーゴ台車にストッパーが掛けられていなかったこと。
【対策】
荷台上の台車には必ずストッパーを掛けること。また、台車には積載後直ちにストッパーを掛けるよう教育し、積載終了後のストッパーの確認を作業指示に加えること。
事例のほかには、特に雨天時や床面が滑りやすいので細心の注意が必要です。適切な靴の着用や床面の管理を徹底しましょう。
交通事故に関する事例
交通事故に関するヒヤリハットは、運転者の不注意や急な飛び出しなど、さまざまな要因が考えられます。歩車分離式信号機のある交差点で人を引きそうになった事例です。
【ヒヤリハットの状況】
直進の歩行者交通信号が青になったので、車を発信させようと思ってアクセルを踏もうとしたが、横断歩道を人が横切ったので急いでブレーキを踏んだ。
【原因】
歩車分離式信号機は、車と人の動きを分けて表示するようになっていて、歩行者用信号機が青のときは、車両用信号機がすべて赤になることを理解していなかった。
車両用信号機を確認していなかった。
【対策】
常時走行しているルートを地図に明記して、該当する信号機の設置されている交差点を記入し、周知をはかる。
車と人の信号を確認して行動する。
定期的な安全運転訓練や、運転中の注意喚起が重要です。
7. 車両の安全対策には「MIMAMO DRIVE」がおすすめ
車両の安全対策において、ハインリッヒの法則を活用するためには、危険要因の明確化と従業員間での情報共有、安全管理のルール徹底が重要です。安全運転の促進と業務効率化には「MIMAMO DRIVE」のシステムが役立ちます。
このシステムでは、リアルタイムで車両の位置や運転状況を管理でき、急ブレーキや急カーブなど危険運転の発生も記録されるため、従業員に安全運転を指導する材料としても活用可能です。また、データを共有することで、組織全体で安全意識を高め、事故の防止につなげられます。
MIMAMO DRIVEとは
MIMAMO DRIVEとは東京海上スマートモビリティが提供する、車両管理・リアルタイム動態管理サービスです。シガーソケット型端末を車両に搭載するだけで、管理者は車両を一元管理できます。
MIMAMO DRIVEでは、日報の自動化に加えてアルコール検知器の測定結果の写真や数値も、日報と一緒に一元管理する機能を搭載しています。そのほか、リアルタイムでの走行状況をマップで確認できたり、走行距離を自動で記録できたりする便利な機能が多数あります。
「月報・日報を書く時間がない」
「紙媒体で管理していた煩雑な車両の使用状況を効率的に管理したい」
「事故のリスクを減らす効果的な方法が知りたい」
そんなお困りごとを、MIMAMO DRIVEなら解決できます。
ほかにも急ブレーキや急カーブなどの発生地点も確認できる機能があり、運転者に安全運転指導ができるので事故防止にもつながります。
東京海上グループは、お客様や地域社会の“いざ”をお支えするというパーパスを掲げ、100 年以上に わたり自動車保険をはじめとする様々な保険商品を提供してきました。
MIMAMO DRIVEは東京海上グループが長年培ってきた安全に関するノウハウに基づき運転者の走行を数値化し、アドバイス。運転評価やランキング、運転性向上など、安全指導に活用できる機能を搭載しています。
車両の安全対策にMIMAMO DRIVEを導入するメリット
MIMAMO DRIVEは車両管理に関する重要な情報を一元管理できます。
- アルコールチェックの測定結果と日報を一元化
- ペーパーレス化により管理作業時間を短縮
- リアルタイムで位置情報を可視化し、管理業務を効率化
- 運転者の安全運転意識と運転マナーの向上
- 全車両の車検や保険の更新漏れを防止
上記のメリットのほかに、MIMAMO DRIVEは、運転者がスマホから入力可能なところも運転者が漏れなく記録できるポイントです。例えば、スマホからなら直行直帰や出張などで営業所に立ち寄れない場合でも、アルコール検知器による測定結果をその場で日報にあげることができます。とくに遠隔の場合は、紙媒体だと車両に持ち込み忘れたり、紛失したりする恐れがあります。MIMAMO DRIVEなら、遠隔でも運転者が記入したかどうかを確認することができ、記録簿の紛失の心配もいりません。
導入事例
乳製品の卸売販売と小売店舗を営む永島牛乳店様の事例をご紹介します。永島牛乳店様では、取引先への商品の納品用に5台の社用車を保有しています。運転者の自損事故をきっかけにMIMAMO DRIVEを導入しました。
リアルタイムで車両の位置情報を把握できるため、運転者が出発後に追加注文が入った際にも、代わりに動きやすい運転者を見つけて効率よく指示出しができるようになりました。また、納品時間を気にされる取引先へのご案内もスムーズにできており、全体を通じて、管理者の負担削減につながっています。
ガソリンスタンドの運営と燃料の卸販売、ビルメンテナンス業を営む手塚商事様の事例をご紹介します。運転者の日報の手書きによる記載ミスが発生していました。MIMAMO DRIVEの導入により、日報の作成が自動化され毎日の作業時間を30~40分短縮できています。
また、車両管理も車検満了日などは管理表を作成し運用していましたが、台数が多く負担を感じていました。導入後はMIMAMO DRIVEで一元管理し、業務の効率化を実現しています。