1. アルコールチェック記録簿のテンプレートと記入例
アルコールチェック記録簿は、書式の決まりがありません。ゼロベースで作成することも可能ですが、テンプレートを活用するとスムーズに導入することが可能です。以下で紹介している各サイトのテンプレートは、法定項目が網羅されているため、安心して使用することができます。
| 国土交通省 | 手書き向き(PDF形式) |
|---|---|
| 北海道警察 | 手書きでも入力でも対応可能(PDF・Excel形式) |
| 鹿児島県安全運転管理協議会 | 縦書き・横書きが選択可能(Excel形式) |
それぞれ様式が違うので、内容を確認し、安全運転管理者・運転者が使いやすいものを活用してください。次からは、各アルコール記録簿のテンプレートの記入例を紹介します。
国土交通省 アルコール検査記録簿 の記入例
国土交通省のアルコール検査記録簿は、左から順に以下の項目が並んでいます。表の内容に沿って、必要事項を記入してください。
<当直前>
| 氏名 | 運転者名を記入します。 |
|---|---|
| 検査日・検査時刻 | アルコールチェックを行った日付と時刻を記入します。 |
| 検査場所 | 検査場所を記入します。 |
| 立会者名 | アルコールチェックに立ち会った管理者の名前を自署します。 |
| アルコール検知器の検査結果 | アルコールチェッカーの数値を記入します。 |
| 酒気帯びの有無 | 酒気帯びの有無について丸をつけます。 |
| 備考 | 当直の交代情報など、必要事項を明記します。 |
<当直後>
| 検査日・検査時刻 | 当直後、アルコールチェックを行った日付と時刻を記入します。 |
|---|---|
| 立会者名 | アルコールチェックに立ち会った管理者の名前を自署します。 |
| 酒気帯びの有無 | 酒気帯びの有無について丸をつけます。 |
| 備考 | 当直の交代情報など、必要事項を明記します。 |
アルコールチェッカーで酒気帯びと判断された場合は、「アルコール検知器の検査結果」に結果の数値を記載し、「酒気帯びの有無」の項目で「有」に丸をつけます。別の人が代わりに運行する場合は、誰が担当したのかを備考欄に記載してください。
たとえば国土太郎さんが変わった場合は「国土太郎が当直」、前直者が担当した場合は「前直者が引き続き当直」と記載します。このように誰が対応したのかを記載しておくと、後から振り返ったときに状況を把握できます。
より具体的な記入例は、以下を参考にしてください。
参照:国土交通省 アルコール検査記録簿(モデル形式・記載例)
北海道警察 酒気帯び確認記録表の記入例
北海道警察の酒気帯び確認記録表は、左から順に以下の項目が並んでいます。表の内容に沿って、必要事項を記入してください。
<運行前>
| 運転者 | 運転者の氏名を記載します。 |
|---|---|
| 自動車ナンバー | 車両が特定できるようにナンバーを記載します。 |
| 確認日時 | 酒気帯びを確認した日時を記載します。 |
| 確認者 | 確認者の氏名を記載します。 |
| アルコール検知器使用の有無 | アルコール検知器を使用したら「有」、していない場合は「無」に丸をつけます。 |
| 対面でない場合の具体的確認方法 | 何らかの事情があって直接対面で確認できない場合、どのような方法で対応したかを具体的に記載します。 例)テレビモニターで顔色を確認した。 |
| 酒気帯びの有無 | アルコールチェッカーや対面のチェックにより酒気帯びの有無を判断し、「有」もしくは「無」に丸をつけます。 |
| 指示事項 | 飲酒運転防止に関する指示事項を記載します。 |
<運行後>
| 確認日時 | 運行後、酒気帯びを確認した日時を記載します。 |
|---|---|
| 確認者 | 確認者の氏名を記載します。 |
| アルコール検知器使用の有無 | アルコール検知器を使用したら「有」、していない場合は「無」に丸をつけます。 |
| 対面でない場合の具体的確認方法 | 何らかの事情があって直接対面で確認できない場合、どのような方法で対応したかを具体的に記載します。 例)スマートフォンでテレビ電話をして顔色を確認した。 |
| 酒気帯びの有無 | アルコールチェッカーや対面のチェックにより酒気帯びの有無を判断し、「有」もしくは「無」に丸をつけます。 |
| 指示事項 | 飲酒運転防止に関する指示事項を記載します。 |
| その他必要な事項 | 安全運転管理者に代わり、補助するものや服暗転運転管理者が酒気帯び確認した場合など、必要があれば記載します。 |
後から見返したときに、確認時の状況が誰でも状況がわかるように記載することを心がけてください。より具体的な記入例は、以下を参照してもらえれればと思います。
鹿児島県安全運転管理協議会 アルコールチェック表
最後に紹介するのは、鹿児島県安全運転管理協議会のアルコールチェック表です。縦でも横でも記入することができます。どちらで使用する場合も、左上に車両使用日を記載してください。
横に使用した場合は、左から順に以下の項目が並んでいます。表の内容に沿って、必要事項を記入しましょう。
| 運転者 | 運転者の氏名を記載します。 |
|---|---|
| 車両 | 使用する車両の番号を記載します。表の下部にある「車両」欄に、「①鹿児島◯あ◯◯◯◯」などと記載しておき、番号だけでどの車両なのかが判断できるようにしておきましょう。 |
| 確認時間 | アルコールチェックをした時間を記載します。 |
| 確認者名 | 運転者の状態やアルコールチェックの結果を確認した人の氏名を記載します。 |
| 検知器の使用 | アルコール検知器の使用の有無を「有」「無」で記載します。 |
| 対面以外の具体的確認方法 | 対面で対応した場合は「対応」、それ以外で対応した場合は具体的にどのような方法をとったのか記載します。 例)スマホで顔色・声を確認 |
| 酒気帯びの有無 | 酒気帯びの判断結果を「有」「無」で記載します。 |
| 指示事項 | 運転に関する指示事項を記載します。 |
| その他必要な事項 | 現場から直行直帰する場合や休暇状況など、必要な情報を記載します。 |
2. アルコールチェック記録簿の基本項目
アルコールチェック記録簿の様式に決まりはありませんが、以下の項目は必ず記載しなければなりません。
- 運転者の氏名:アルコールチェックを実施した運転者の名前
- 確認者の氏名:アルコールチェックと記録に立ち会った安全運転管理者、もしくは副安全運転管理者の氏名
- 確認日時:アルコールチェックの実施した日付、時間、曜日
- 運転者の業務に係る自動車登録番号または識別できる記号など:運転者が利用する車両ナンバーや社内で識別できる車ナンバーなど
- 確認方法(対面でない場合は具体的方法等):アルコール検知器の有無、対面か非対面、非対面の場合は「スマホでテレビ電話」など具体的な方法
- 確認結果(酒気帯びの有無):酒気帯びの有無の確認結果、検知器の数値など
- 指示事項:測定結果以外の寝不足や体調不良などに対する指示
- その他必要事項:上記以外の注意事項や連絡事項
上記の基本項目の他にも、運転免許証の有効期限や天候、運転者の健康状態(疾患・睡眠時間など)も記録しておくと、酒気帯び以外の原因による事故なども未然に防ぐことができるでしょう。記録簿は電子データでも紙媒体でも構いませんが、法定項目を漏れなく記録し、1年間保存しなければなりません。